【出品者様からのコメント】

紀元前561-546年にこちらの銀貨を作ったのが

リディア王クロイソス

ペルシャに征服されリディア最後の王で金貨に続き

銀貨を発行し市場経済を飛躍的に活性化させた人物です。

リディア王国は現在のトルコにあたり

紀元前という年代からみても当時の鋳造技術は優れていました。

『対峙するライオンと雄牛』ライオンは王権の象徴を表し

雄牛（ブル）は繁栄力や豊穣を表しています


裏面の穴は表面デザインを浮かせる為に銀製の土台に抑えて

製造する際に施されたインキューズと言われています（偽造防止目的の極印）

当時の貴重な技術をこのコインからも見る事ができます。

コインの細かい傷一つ一つからも長年の歴史を感じられます★

2500年も前の人たちはこの銀貨を使って生活していたんですよね !!

銀貨のサイズはスタテル銀貨（１）や1/3、1/6スタテル銀貨がありますが

こちらは1/2スタテル銀貨になります!

（1/12や1/24スタテルもあります）


コインのサイズが1/3スタテル以下の銀貨やグレードが低く

デザインがよくわからないコインもありますが、こちらは大きさもあり銀の色やデザインもしっかり残っております。

同じコインなんですが発行年の表記が2種類ありそれぞれ鑑定枚数がございます。

・after c.561 BC

・561-546 BC （このコイン）


※参考までに（出品時の鑑定枚数）

after c.561 BCのコインのトータルの鑑定枚数は226枚

ChXF以上の上位グレード40枚 ChXFは29枚

（紀元前561年以降に発行）


そしてこちらの561-546 BCのトータルの鑑定枚数は173枚

ChAU2枚、AU★1枚、AU6枚 ChXF★2枚

 上位グレード11枚 ChXFは21枚


両方合わせてもChXFより上位グレードは51枚

ChXFは50枚 ChXF内でも評価の違いはありますが

5/5 2/5と高評価のコインです。

稀少価値もあり世界的にも人気の銀貨で

まったく同じ評価の銀貨でも黒く変色しているコインもあり価格が違うのですが

このコインは色も銀色で見た目も良くおススメの銀貨です！！

 ■鑑定会社 NGC社 NGC ChXF
 Strike:5/5（打刻の状態）
 Surface:2/5（表面の状態）

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初期のリディアの貨幣は大きさもまちまちだったが、紀元前５５０年ごろ、
クロイソス王は国家が発行した貨幣としては最初の金貨を鋳造した。

クロイソスが金を見つけたのは、
伝説のミダス王（触れる物をすべて黄金に変えたという）の所有する川でした。
当時リディアの都サルディスは現在のトルコ北西部の交易の一大中心地で
金が豊富に産出した。

クロイセスより百年ほど前にリディアでは硬貨が作られていたが、
それは自然に産出する金と銀の混じった鉱石を使っており
純粋な金ではなかったので金がどれだけ含まれているか分からなかった。

そこで、クロイソス王は一定の重量の純金と純銀の硬貨を国家の信用において
発行すれば、安心して取引が出来ることに気付いた。

どうやって金貨を造ったか  金と銀を分離することは当時の技術では難しかった。

銀は化学変化にそれなりに抵抗性があり、金は非常に化学変化に強い物質である。

リディア人は鉱山から採取した金の塊をハンマーでごく薄いシート状に延ばし、
それを食塩つまり塩化ナトリウムと一緒にるつぼに入れ、
摂氏８００度ほどの炉で熱することで純度の高い金をとりだしたものと思われる。

純度が高いことと同じ程度に重要なのが価値をあらわずシンボルを刻印することで
そのための専門の職人が必要だった。リディアの金貨では文字や年代を
刻むことはなく、重量を表示するためにライオンの体の部分が刻印された。

これによって硬貨の純度と重さを調べる責任は商売人から国家の支配者へと移行した。

おかげでサルディスでは商売が容易になり、取引が迅速に行われたので
より魅力的な場所になり、クロイソスの硬貨はリディア以外でも使われるようになった。

信頼に足る最初の通貨を世界に提供したのがクロイソスであり、
金本位制の始まりであった。

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LYDIA AR Half-Stater/Siglos Croesus, 561-546 BC NGC Ch XF Strike: 5/5 Surface: 2/5 ID7653