★神聖ローマ帝国の栄光を刻んだ貴重な遺産★

～ドイツ 28スチューバー銀貨」 1649年-1651年発行～

この歴史的な「ドイツ 28スチューバー銀貨」は、17世紀中葉の神聖ローマ帝国の権威と文化を体現した貴重な逸品です。鋳造されたのは1649年から1651年の間で、まさに神聖ローマ皇帝フェルディナント3世の治世を象徴するコインです。

【表面】 王家の紋章の華麗なる輝き

壮麗な冠をかぶった四つの紋章が並び、力強いシンボリズムを放っています。

最も目を引くのは、オルデンブルク家（1番目と4番目）、デルメンホルスト家（2番目と3番目）の紋章が交錯し、中央には威厳あるイェヴァーのライオンの盾が配置されています。

精緻な装飾に囲まれたこれらの紋章は、16世紀から続く血統の誇りを表現しており、歴史の中で確固たる位置を占めていた家系の象徴です。

碑文はラテン語で「FLOR-ANT-GV-C (28) O-E-D-D-I-I-E-K」と刻まれ、このコインが歴史的に重要な地域と人物を祝っていることを示しています。

【裏面】 皇帝の鷲と威厳の証

王冠をかぶった皇帝の鷲が堂々と描かれており、その胸には「28」の刻印が施されたオーブが輝いています。

この雄々しき鷲は、神聖ローマ帝国の威厳と皇帝の神聖な地位を象徴するものであり、その堂々とした姿勢は、帝国の強大さと不変の力を物語っています。

周囲のラテン語の碑文「ferd - iii - d - g - rom - imp - semp - avg -」は、「フェルディナント3世、ローマ帝国皇帝の恩寵を讃える」という意味を込めており、その力強さと永続性を讃える言葉が刻まれています。

◆フェルディナント3世は、神聖ローマ皇帝としての地位を1608年に誕生し、1637年に即位。その治世は、三十年戦争（1618-1648）の終結という激動の時代において、帝国の安定を求めるものでした。1648年のウェストファリア条約によって、帝国内の宗教的、政治的独立が認められ、皇帝としての権限を維持しつつも、政治的多様性を受け入れる必要に直面しました。彼の治世は、後の世代に大きな影響を与え、ハプスブルク家の力を次世代に引き継ぐこととなりました。

※CLEANED=洗浄済みの意

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(1649-51) GERMANY JEVER - ANTON GUNTHER 28STU XF details ID8413